日本人の9割に英語はいらない (祥伝社黄金文庫)
日本人の9割に英語はいらない (祥伝社黄金文庫) [文庫]
成毛眞
祥伝社
2013-06-12







今日も前回に引き続き、この本を引用、まとめていきます。本当に読みやすい文体で、わかりやすく、大変面白かったです。


本当にぜひ、皆さんに読んでみてほしいです。

私の子供にももう少し大きくなったら読ませます。笑
まあ、概要はすでに簡単に娘に話をし、世の中の流れに常に疑問をもとう ということになりました。

娘には読ませたい本がいっぱいあるので、私としてはとにかく、英語力より、国語の読解力を早く身につけさせたいです。



では早速。引用まとめ開始


日本人は読書量が世界でもっとも少ない。

OECDのPISA調査から

今から10年前で 毎日30分以上読書する人は、

日本は27.1パーセント

フィンランド48.6パーセント

今の世代 親世代も読書をしない。

読書は、真の教養である。

自分が生まれ育った国の思想や哲学、感性などをはぐくむために必要なものである。


今は無個性で 品のない人間ばかりになっている。


勉強といえば、日本は大学に入るための勉強。

単位を取るための勉強。

これでは思考を磨くことはできない

社会に出て強いのは深い思考力を持った人間である。


教育は国の根底にかかわるもの。

日本は静かに骨抜きにされている。

アメリカは イラクに侵略した際、

日本のようにすればいいと言い切っていた。


その言葉が意味することは、つまり


アメリカにとって 日本は侵略の成功例の一つ


とみなされていることである。


アメリカは日本をおとなしくさせて飼い殺しにして自分たちの財布代わりに日本を利用している。


無自覚のまま英語を教育するのは、 侵略を許すのと大差ない。


第二言語は考える力がしっかりしていなければ習得できない。


セミリンガル という言葉がある。

これは、
どの言語もまともに話せない人のことである。

言語は人格形成の骨格となるもの。

人は言葉によって思考するのだからその言葉がおぼつかないと、思考まで揺らいでしまうのである。


受験英語とは
暗記力を試すものである。

自分で何かを生み出したり、考えたりするよりも暗記のほうが数倍楽である。
受験勉強はいかに効率よく、覚えて処理するかというトレーニングをする勉強である。


物事を楽しむ余裕はなくなりすべてがタスクになる。


受験とは 常に人を踏み台にしてのしあがる環境であり、
自分さえよければそれでいいという

人を見下すような人達が上に立つことになる。



今の人の多くは受験勉強はできても、何もないところから一から構築できない。



そもそもインターナショナルスクールをでて、成功した人はいない。

日本にいるのに自国の文化をしらない子供を育てることの恐ろしさ。


日本人の9割に英語はいらない。 

日本の教育より海外のほうが優れた教育という幻想がある。

アメリカの貧困率  格差、失業率、銃や麻薬などの社会問題をみてみればそれが幻想であることがわかる。

もはや、アメリカはあこがれる国ではなくなっている。

 
親の身勝手な欲望に振り回される子供がかわいそう。

目的さえあれば英語は覚えるのである。

とにかく、何のために勉強するかという目的が大切。

英語ができることがすばらしいのではない。

何を読むのか、何を話すのかが価値を生む。



英会話を習うより本を読め。

自分の世界感を広げたいなら本を

あらゆる種類の本をよむといいい。

(終わり)

本当に納得です。

私は社会人になるまで、というか、教員採用試験も含めて、受験勉強を本当にただひたすらやってきました。


テストの傾向を分析して、いかに効率よく、問題を解くか。
そればっかりでした。

受験勉強は暗記。その通りだと思います。

常に私にとって、勉強というのは、その先にある目標をクリアするための手段であって、目的でなかったし、


まさに、タスクでした。

勉強の楽しさを、学ぶことの楽しさに気が付いたのは、結局、教師を辞めて、図書館でいろいろな本を読み漁り始めた時からですね。

新しいことを知る、わかる、そのように人から強要されたものでなく、自分のために学ぶことって本当に楽しくて、
その喜びを知ってから、人生がまるっきり変わったと思います。

考え方も、モノの見方も。

今回だって、一つの英語の本をきっかけにして、いろいろなところに波及して、新しいものの見方を獲得しました。

本当に面白い。

英語=かっこいい という視点だけでなく

英語=植民地化 家畜化 という視点が新たに加われば、 また、英語に対する意識は変わります。

さらに、今後は、英語から広がって、アメリカと日本の歴史やフランス語、多言語、多文化にまで意識が広がっていく可能性もあります。(これから少しずつ勉強します)

そうすると、行き着く先は、 海外旅行という名の、現地視察でしょうかね 笑

色々な視野を獲得した後に行く海外旅行は、きっととても面白いものになるだろうし、有意義な旅になると思います。



「たった一つの点から、いろいろなことへ波紋が広がっていく、それこそが、真の学問である。」 BY 七色



・・・ということで、かっこいい決め台詞で終わりにします。笑

 4へ続く(え~?まだ続くのかよ~っ  ええ、まだまだ続きます 笑)